あなたの乾癬が治らない理由。食物繊維の正しい摂り方を知っていますか?
腸内環境が悪いというと、何だか医学的な表現に聞こえるかもしれません。そこでわかりやすく言うと、腸内環境が悪いというのは腸が汚れていることです。腸には身体の免疫細胞の6割以上が存在していますが、免疫細胞の棲家である腸内が汚れていては肝心の免疫力も正しく発揮できません。
乾癬もこうした腸の汚れが要因と言われており、日本で20万人以上の方が乾癬に悩まされていることを考えると、現代人の腸がいかに汚れているかが分かります。ここでは、そういった腸の汚れを解消する方法を考えていきます。
食物繊維が腸を掃除する
まず、腸が汚れているというのは具体的にどんな状態なのかを考えてみると、主に「腸壁に古い便が滞留している」と「悪玉菌が多い」の二つが挙げられます。便は身体にとって不要な排泄物の塊ですから、それが腸壁に溜まれば腸内は毒素で溢れてしまいますし、そういった環境になってしまえば、悪さをする悪玉菌が増えてしまうのも当然のことです。想像してみてください。生ごみでいっぱいのゴミ箱を36度の温度で1週間放置したらどうなるでしょうか?便秘が1週間続けば、この状況があなたの腸内で起こっているのです。
一方、このように汚れた腸を掃除するとなると、溜まった便を排出させる必要がありますし、悪玉菌を減らして善玉菌を増やさなければなりません。そんな都合のいい方法はあるのかと思うかもしれませんが、それを叶えてくれるのが食物繊維です。つまり、食物繊維は腸の清掃係ともいえる役割を果たしてくれるのです。
その理由は食物繊維の特徴であり、保水性や発酵性といった特徴を持っているからです。保水性という点から水を含んでいることが想像できると思いますが、これによって便が柔らかくなり、排便を促して便秘を解消してくれます。また、発酵性によって腸内を善玉菌が好む環境に保ち、悪玉菌を住みにくくさせるのです。
正しい食物繊維の摂り方とは
食物繊維を摂ることが大切だと言うと、それはウソだと言う人もいます。と言うのも、実際に食物繊維を豊富にとっているにも関わらず、便秘がますますひどくなる人もいるからです。この場合に考えられる理由は、摂取しているのが不溶性食物繊維ばかりだからです。
実は、食物繊維には水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の二種類があるのです。そして、それぞれの漢字から想像できると思いますが、不溶性食物繊維は水に溶けにくく、水溶性食物繊維は水に溶けやすい特徴を持っています。前者の場合、便のかさを増やす(腸内の水分を吸収する)効果はあるものの、摂りすぎると水分が不足して便が固くなるのです。
※補足 正常な排便には水分(ミネラルウォーター)を多く摂ることが重要です
そうなると更なる便秘を招いてしまいますし、腸内で便が膨張してお腹が張ったような不快な気分にもなってしまうのです。一方、ここで説明したような便を柔らかくする食物繊維とは、水溶性食物繊維の方になります。つまり、食物繊維と言っても不溶性食物繊維ばかりを摂取している人は、便秘を解消するどころか便秘を悪化させてしまっているのです。
水溶性食物繊維を摂取するには
これは、具体的な食べ物を挙げた方が分かりやすいと思います。水溶性食物繊維を含んだ食べ物は、海藻や果物などが該当します。一方、不溶性食物繊維を多く含んでいるのは、野菜や穀物です。
「食物繊維=野菜」というイメージが強いため、実際にはほとんどの人が果物不足で有効な食物繊維を摂取できていないのが現実です。ただし、不溶性食物繊維も摂取しすぎが問題なだけで身体にとって大切な成分です。
正しい排便には、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維を両方摂取することが必要です。つまり、野菜と果物を両方食べることが重要となってきます。
現代人の生活習慣を考えれば、残念ながら腸が清潔に保たれている人はごく僅かでしょう。特に、乾癬で悩んでいる人はこうした腸内環境の悪化が要因であるため、病院の薬などでは良くならないことがほとんどです。
乾癬を改善する方法を一度身につけてしまえば、今後もし、乾癬が再発しても数週間の食事改善で簡単に消し去ることができるようになります。但し、この方法を身につけるまでが大変なのは事実です。乾癬を改善するためには、薬で治すのではなく(薬では絶対に治りませんので)、あなた自身が行動して根気強く、地道に腸内環境を整える必要があるのです。逆に、腸内環境さえ整えることができれば、長年通院しても一向に治らない乾癬も、すんなりと克服することができるようになるのです。
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