乾癬の痒みの原因は未消化ポリペプチド

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乾癬が痒くて眠れない!就寝時に痒くなる理由と対策


小麦はグルテンの素

乾癬患者さんの中には寝ているうちに痒くなって無意識の内にかきむしってしまい、悪化してしまう人がいます。
また、布団に入ると痒くなってしまって眠れないという患者さんも多くいます。
では、どうして寝る前や寝ている最中に痒くなるのでしょうか?

 

その謎は100%解明されているわけではありませんが僕なりの考えをお話しようと思います。

 

その1.未消化ポリペプチドの悪影響について

食事によって摂取した油脂、肉、卵、穀物、乳製品などに含まれる蛋白質は、胃腸が健康な場合、より小さな分子構造の物質へと消化されます。

 

具体的には以下のように消化されます
蛋白質 → ポリペプチド → アミノ酸

 

しかし、胃腸が不健康な場合、アミノ酸まで消化される前にポリペプチドの状態で小腸へと運ばれます(これを未消化ポリペプチドといいます)。腸内環境が良好であれば腸内酵素の働きによりポリペプチドを分解することもできますが不健康な腸はポリペプチドの状態のまま吸収を始めてしまいます。

 

アミノ酸は小腸から吸収されると、人間はそれをエネルギーに変換して有効利用するのですが、ポリペプチドを小腸から吸収してもなんの使い道もありません。つまり体にとって、ポリペプチドは不要物であり体外に排出すべき物質でしかありません。

 

このポリペプチドが腸管から吸収されてそれが血管を通じて皮膚に排出されているために、痒みの発作が起こってしまうのです。人によっては食事後2、3時間すると痒くなるというのも、このためです。

 

その2.体温と未消化ポリペプチドの関連について

体が温まると痒くなるという乾癬患者さんも多いと思います。
寝ているときに痒くなるのも同じことが言えますが、体温が上昇して血流が良くなることで夕食時に生成された未消化ポリペプチドが腸を介して活発に体内を巡り毛細血管に入り込むことで皮膚からの排出が促される。結果として痒みが発生し、それが全身に広がっていくことになります。

 

入浴中に痒くなったり、布団に入ると痒くなり眠れない症状が続いている人は、ポリペプチドの原因となる食事を制限することで劇的な改善が見られることがあります(特に穀物に含まれるグルテンの悪影響が大きい)。また、食事の際はゆっくりと良く噛んで食べることも重要です。

 

逆に症状が改善した後に、再び過剰摂取してしまうと同じように寝る前に痒くなったり、血行が良くなると痒くなる症状が出てしまいます。
それだけポリペプチドというのは乾癬と密接な関係にあると言えるのです。

 

※体温と痒みの関連は他にも、交感神経の活性化とも関係がありますし、入浴方法や入浴後の間違ったスキンケアが原因となることもあります。
この項では未消化ポリペプチドに焦点をあててお話させていただきました。

 

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