乾癬克服の重要ポイント！活性酸素と免疫の関係

私達の日常生活の中には、健康に関わる小さな秘訣がたくさん隠されています。ほんのささいなことを意識するだけで、それが身体にプラスの影響を与えてくれるのです。例としてその一つを挙げると、「よく噛むこと」です。

 

食事の際、私達は当たり前のように口に入れたものを噛んで飲みこみます。この当たり前である「噛む」という行為が、実は免疫バランスを整えることに繋がるのです。それはまた、「よく噛まない」という行為が免疫機能を悪化させ、結局は乾癬を悪化させることも同時に意味します。

 

活性酸素の何が悪いのか？

美容や健康に敏感な人は、活性酸素という言葉を一度は聞いたことがあるかもしれません。活性酸素は漢字から連想できるとおり、活発な酸素を意味します。問題は何が活発なのかということなのですが、それは“酸化させる（錆びさせる）力”です。酸化の具体的なイメージは、切ったリンゴを放置しておくと、表面が茶色になってきますよね？あれが酸化です。あれと良く似た状態があなたの体内で起こっているということです。

 

本来、酸化させる効果は殺菌作用も含んでいるため、活性酸素の働き自体は悪くありません。しかし、活性酸素の力は強力で、単に強力どころか強すぎるくらいです。このため、活性酸素は腸内細菌にダメージを与えてしまい、免疫機能を低下させてしまうのです。

 

また、ここでは免疫バランスをテーマにした説明をしていますが、活性酸素が影響を及ぼすのは何も免疫細胞だけではありません。細胞全体にダメージを与える意味では、老化の原因にもなるのです。

 

食事をよく噛むと活性酸素やっつけることができる

活性酸素を除去するには、カタラーゼやペルオキシダーゼなどの酵素が効果的です。これらの名前を初めて聞いたという人も多いでしょうが、どちらも私達の身近に存在しています。実は、これらの酵素は私達の唾液の中に含まれているのです。

 

そして、食事に際にはよく噛めば噛むほど多量の唾液が発生します。つまり、よく噛んで唾液をたくさん出せば、カタラーゼやペルオキシダーゼなどの酵素もたくさん発生するため、それが活性酸素対策になるのです。と言うことは、よく噛まないと逆に活性酸素を取り込んでしまうことにもなるわけです。

 

このため、“早食い”、“柔らかい食材や、食物繊維の少ない食材など、大して噛まなくても飲み込めてしまう食事”、これらの行為は活性酸素の摂取に繋がってしまうので要注意です。

 

例えば、噛まずにパクパク食べられる食品の代表として、スナック菓子を挙げることができます。スナック菓子が好物の乾癬患者は非常に多いですよね。スナック菓子ばかりを食べていると乾癬はますます悪化しますが、その理由は食用油による毒素（トランス脂肪酸）の問題だけではないのです。

 

「スナック菓子を食べる→よく噛まない→活性酸素を取り込む→腸内細胞が破壊される→正常な免疫機能が低下する」、この一連の流れを引き起こしてしまうことも、身体を壊す要因になっているのです。当然ですが、乾癬のあなたは、よく噛んだとしてもスナック菓子は絶対に食べちゃダメですよ！

 

腸内環境を整える必要性

ここで話題を変え、腸の話をしてみます。と言うのは、腸内環境と活性酸素にも繋がりがあるからです。腸にある腸内細菌は、善玉菌と悪玉菌の二種類が存在しています。このうち、悪さをするのが文字どおり悪玉菌です。

 

実は、この悪玉菌こそが活性酸素を生む本体でもあるのです。悪玉菌は腸内環境が悪ければどんどん増えていくため、そうなるとそれに比例にして活性酸素もどんどん発生していきます。

 

こうした事態を防ぐには悪玉菌の増加を阻止するしかないですし、そのためには善玉菌を増やすことです。そして、腸内環境を整えることで善玉菌を増やすことができるのです。つまり、腸内環境を整えることは善玉菌を増やし、活性酸素を発生させないことに繋がるのです。

 

今回のまとめ

いかがでしたか？免疫機能を正常化させることは、単に風邪の予防となるだけではありません。免疫細胞の６割以上が腸内に存在するため、免疫機能を正常化させることは腸内環境を整えることにもなるのです。

 

腸内環境の悪化は様々な病気を生みますし、当然、乾癬もそのひとつです。

 

このため、乾癬に悩まされている人は、特に腸内環境の問題を深刻に考えるべきです。そして、腸内環境を完全に整えるには、ステロイドや免疫抑制剤などの対処療法ではどうにもなりません。なによりも最初に実行すべきは正しい知識に基づいた食事改善といえるでしょう。

 

もちろんそれは、容易にできることではないですが、３カ月頑張ればそれに見合った効果を感じられる可能性が高いです。それができたとしたら、医者ですら治せない乾癬も完全に克服できるようになるのです。