心と乾癬の関係

「病は気から」ということわざがありますが、人の心の状態や感情が病気の進行や治癒に深く関係すると考えている医学の分野があります。精神神経免疫学という分野で、心の状態が私たちの体の免疫機能にどのような影響を与えるかを追求しています。例えば、風邪が流行しても、すべての人が発症するわけではありませんよね。風邪は体の抵抗力が弱っているときに発病しますので、抵抗力の低下や免疫バランスの悪化が病気の一因と考えることができます。そしてこれらをもたらしているのが、日常生活で受けるストレスから生じる寂しさであったり悲しさであったり、不安や恐怖心や無力感などの感情であると見ているのです。

 

ヒトの精神活動は、大脳皮質という場所が受け持っています。また、喜怒哀楽といった情動や本能的な欲求を生み出す分野を受け持っているのが大脳辺縁系です。感情は視床下部から自律神経へと伝達されるのですが、大脳皮質の働きが強すぎると 感情や欲求は不自然な形で処理されることがあります。そうすると、視床下部はうまくコントロールできなくなり、自律神経に影響を与えることになるのです。自律神経のバランスは脳によって支配されているので、私たちの脳（＝感情）から病気が作られると言っても過言ではないと思います。

 

心の疲れから乾癬が発症する

乾癬にかかった人には必ず発病した切っ掛けがあります。（しかし患者本人はそのきっかけに気づかないことが多い）疲労、寝不足、偏った食事など不摂生な生活習慣が胃腸の健康を損ない、また 何らかの精神的な作用が影響して、相乗的なダメージとなって発病に至るのです。さらに、精神的バランスが崩れると脳が休むことができなくなります。脳の疲労がストレスに繋がり、乾癬の悪化という悪循環を招きます。

 

元来わたしたちの体には、異変があっても元の状態に戻ろうとする力、自己治癒力が備わっています。例えば、大脳でストレスをキャッチすると、そのストレスに対抗するための情報が自律神経，免疫系，内分泌系に伝えられます。すると体内で変化が起こり、副腎からアドレナリンや副腎皮質ホルモンが分泌され、体を正常な状態に戻そうと働きます。

 

自己治癒力をコントロールしているのは、脳です。脳の指令で効果的に働くことができ、体の均衡を保てるのです。脳が疲れている状態では、この機能をうまく働かすことができません。乾癬に限らず慢性の病気が生まれるのは、腸内環境の悪化に加えて脳が疲れて正常に自分の体をコントロールできなくなり、その結果、免疫や自律神経のバランスが悪化することが原因と考えてよいでしょう。

 

乾癬を克服した人は全員がポジティブな感情を持っているのです

何年も何十年も闘病生活を送っていると、「乾癬は一生治らない」、「もうダメなのでは？」、「全身が乾癬に覆われてしまうのでは」など悲観的な考え方になるのも無理はありません。しかしながら、こうしたマイナス思考こそが、乾癬をいっそう回復しにくくしているのも事実です。

 

「病は気から」とか「気の持ちよう」と昔から言われてきましたが、心の持ち方一つで病気をコントロールできるという意味です。実際、心の持ち方で、脳内ホルモンの分泌が変化します。プラス発想で自信やヤル気があるなど前向きな姿勢を持つと、β－エンドルフィンという脳内ホルモンが生成され体の状態がよくなっていきます。

 

脳は本当に正直です。いつもプラス思考でいればポジティブな現実を実現してくれますが、マイナス思考でいれば心配事や不安を増幅させるのです。そして、マイナスの感情が積もれば脳をさらに疲れさせ、自律神経や免疫バランスが低下し、やがて病をも発症させ その人の一番弱いところに現れ出てきます。乾癬患者の方々には、「正しい努力を積み重ねると乾癬は必ず克服できる」といったプラス発想に切り替えて乾癬に立ち向かっていただきたいと強く願います。

 

乾癬を克服するのは本当に簡単なんです

次の２つを試すだけでOKなんです。

１．腸内環境を改善すること
２．乾癬を克服できたらやってみたいことを想像して、楽しいイメージで心を満たすこと

乾癬を克服して、海水浴や温泉にいきましょうよ！
かわいいスカートをはいてオシャレを楽しみましょうよ！
簡単にできますとも！

 

乾癬を克服するには数ヶ月の時間が必要なのです。すぐに結果を求める人は失敗します。多くの人が２週間程度であきらめてしまうのが残念でなりません。僕は薬も塗らず、医者にも行かずに乾癬を克服しました。でも、僕と同じことをあなたに強制するつもりはありません。薬を塗りながらでもいいです。医者に通いながらでもOKです。とにかく僕を信じて新しく行動を起こしてほしいのです。