乾癬の原因
はっきりと解明されていない
乾癬の原因は現代の医学をもってしても、まだはっきりと解明されていません。しかし発症に関与していると思われるいくつかの要因はほぼ明らかになっています。
その原因の一つが遺伝によるものです。これは正確には、乾癬そのものが遺伝するのではなく、乾癬になりやすい体質が遺伝する場合があると言うべきでしょう 。少し詳しく説明すると、ゲノムワイド連鎖解析において、6番染色体上のPSORS1や、17番染色体上のPSORS2他の、複数の遺伝子レベルの影響が乾癬の発症に関連しているとされています。
また乾癬の患者の血液検査をまとめた報告によれば、白血球の1種であるヘルパーT細胞やTh1などが増えていることが確認されており、これも原因の1つとして考えられています。またこうした原因の他に、高脂肪の食事の摂取や強いストレス、気候や温度の変化なども乾癬の発症に影響があるとされています。乾癬の発症は、このように遺伝的な要因など、いくつかの原因が複合的に影響していると考えられており、その詳しいメカニズムはまだわかっていません。
乾癬の発疹が起こる理由としては、発疹部分の皮膚だけが他の部分に比較して10倍以上の速さで成長しているためであることがわかっています。表皮の成長のサイクルはターンオーバーと呼ばれます。乾癬ではこのターンオーバーの期間が普通では3週間以上かかるのに対して、わずか3~4日で繰り返されており、これによってどんどん表皮が増え続け、その結果角化した皮膚がフケのようにパラパラと落ちるというわけです。乾癬で皮膚が増殖する速度は、他のどのような疾患よりも速く、特に悪性のがんが増殖する速度をも上回っていると言われています。
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