腸は脳より賢い!それゆえに一度暴走すると乾癬がどんどん悪化する
人間は何か行動をする時、どんなことでも脳の命令で行われています。例えば、床に落ちたボールペンを拾うようなわずかな動きでも、“床に落ちたボールペンを拾うのだ”と脳が指令を出しているわけです。
しかし、一つだけ例外があり、それは目に見えない腸の働きに関係しています。腸は脳ではなく、腸自身で命令を下すことがあり、その点では脳と同様の特徴を持っていますし、むしろ脳より優れた一面も持っているのです。
細菌への対処で脳と腸を比較
乾癬に最悪なトランス脂肪酸たっぷりのフライドポテトを食べようとしても、口に入れる直前で勝手に手が止まってしまうことはありません。このため、私達は結果的にそれを摂取できてしまいますし、これは脳がそこまで判別できる能力を持っていないことを意味します。
では、そんな有毒な物質が腸に届いた時、腸はどんな反応を起こすのでしょうか?
こうした物質の対処を行うのは、免疫機能が集結する小腸内のパイエル板が対処します。パイエル板は免疫機能の司令塔であり、人体にとって敵か見方かを判別する力を持っています。
このため、何らかの病原菌がそこに侵入すると、まずそれが善か悪かを見極めます。ここで悪と判別した時、パイエル板の指示によって免疫が一斉に菌を攻撃するのです。考えてみればこの一連の小腸の動きは大変優秀です。
何しろ、脳ですら判別できないことを判別できるわけですから、その点においては脳よりずっと優秀なのです。小腸がこうした判別をしてくれるからこそ、私達は必要な栄養だけを身体に取り込み、不要なものを便として排出できるわけです。
腸内環境の悪化が状況を一変させる
上記で説明したとおり、パイエル板の優秀さは脳に勝る部分があります。しかし、その優秀さは腸内環境の悪化によって簡単に失われてしまいます。考えてみればそれは当然で、パイエル板の拠点は小腸の中にあるからです。
拠点が汚れてしまうことで本来の働きができなくなり、優秀なはずの指示能力に支障が出てくるのです。まず、単純に免疫力自体が弱まってしまうため、病原菌を撃退できない可能性が生まれます。そうなってしまえば、私達の身体はたちまち病に侵されてしまうでしょう。
さらに厄介なのが、善と悪の判別能力自体も失われてしまうことです。こうなることで免疫細胞は過剰に反応し、あなたの大切な組織(皮膚や関節)にまで攻撃を仕掛けてしまうのです。そして、それによって起こってしまう症状が乾癬による皮膚炎や関節炎なのです。
腸は脳より賢いが、つねに受身の存在である
腸内環境を考える上で知っておいてほしいのは、腸は脳には逆らえないという事実です。あなたが会社で上司の命令に逆らえないように、腸もまた立場が上の脳に対しては逆らえないのです。そして、この事実が腸内環境をどんどん悪化させているのです。
例えば、ファストフードに大量に含まれる食品添加物は、腸内の免疫機能を悪化させる大きな要因になります。当然腸はそんなもの摂取したくないですし、摂取すれば腸内環境が汚れてしまいます。しかし、脳が食べると指示した以上、嫌々それを受け入れているのです。
この状況を変えるには、あなた自身が腸の健康を考えてあげる必要があります。
免疫機能を正常化させる善玉菌がどんな栄養を好むのか?
どんな食物を摂取すれば腸内環境を整えられるのか?
それらを把握した上で食生活を見直せば、腸は元の元気を取り戻すことができるのです。
今回のまとめ
いかがでしたか?
腸は第二の脳とも言われており、その能力があるからこそ身体の健康が守られています。しかし、腸内環境が悪化すればその能力は衰え、同時に免疫機能も混乱してしまいます。
そして、脳も腸もボロボロに汚染された腸を浄化させる能力は持っておらず、それができるのはあなたの意思だけです。普段の生活習慣を見直して腸内改善を行うことで、免疫機能をを整えることができます。その結果、乾癬を根本から改善することができるのです。
つまり、何年経っても乾癬で治らない人は、腸内環境を整えることが最大の治療法であるということになります。
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